一国の「国力」は時代によって変わるものだ。中国は古代から世界をリードする国であったが、清朝末期から近代にかけて一時的に国力が低下した。
現在の中国は再び国力が高まっており、かつての地位を取り戻そうとする勢いだ。

 一方、明治維新までの日本は世界に対する影響は小さい国だったが、その後の急激な成長によって世界に大きな影響力を与える国になったと言えるだろう。中国メディアの網易は4日、日本はこれまで「3回にわたって自らの力で欧米に自らを認めさせてきた」と論じる記事を掲載した。

 記事は、19世紀末から20世紀初頭にかけては欧州こそが世界の中心だったとし、列強と呼ばれた国のほとんどが欧州に存在したと紹介。米国も欧州の列強に続いて勃興したが、唯一の例外がアジアに存在した日本であったと伝え、日本は明治維新を成功させると国力を急激に高めたと論じた。

 続けて、日本は日清戦争に勝利したものの、欧州の列強が日本を認めることはなかったと指摘する一方、1904年の日露戦争に勝利したことで欧州の列強は日本を認めるようになったと指摘。
なぜなら当時のロシアは世界第4位の国力を持つとされていた国であったためだと伝え、この勝利が「日本が自らの力で欧米に自らを認めさせてきた」1回目の例であると伝えた。

 さらに、2回目の例は第2次世界大戦であったとし、日本は最終的に敗戦したものの、一時は東南アジア諸国を植民地化していた欧州の国々に対して連戦連勝を収め、東南アジアから追い出していると指摘。これが欧州に日本を認めさせることになったと論じた。

 また、記事は3回目の例は、戦後の急激な復興と高度経済成長だと指摘。日本は1945年の敗戦からわずか23年で英国やフランスなどの経済を一気に追い抜いて世界第2位の経済大国になったと指摘し、一時は米国の国内総生産(GDP)の71%の水準にまで迫ったと強調。米国の経済規模にここまで迫ったのは第2次世界大戦後では日本だけだと伝え、現在の中国もここまで迫ることはできていないことを指摘した。


 記事は、「前世紀の日本は欧米が恐怖を抱く存在であった」とする一方、もし、日本が存在しなかったら「アジアは干からびた魚のように、発展から取り残された地域であり続けたかもしれない」と伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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